前回の宇宙兄弟20巻では、ゲイツの反対により月へのミッション任命が遠のきます。
直談判するムッタ。そこでゲイツが出した条件は…月面基地運営コストを１億ドル削減することでした。諦めさせるために出した条件に前向きに取り組むムッタとジョーカーズ。それを応援する仲間。
しかし更にゲイツによる無理難題が出されます。
諦めないムッタと対立するゲイツの行方はどうなるのでしょうか。宇宙兄弟22巻のネタバレと感想をお伝えします。
ここでは、宇宙兄弟のネタバレ21巻のあらすじと感想をお伝えします。
宇宙兄弟のネタバレ21巻のあらすじ
直談判
ゲイツの反対により、ムッタはシャロンそしてムッタの夢である天文台設立任務がある月ミッションチームにアサインされないことを知らされます。
諦めきれないムッタはゲイツに直談判をしに行くのです。
自分がこのミッションに一番ふさわしい宇宙飛行士は自分ですと言い切ります。
上司にこれだけハッキリ意志を伝えられる想いがあること、そんな仕事を出来ることって本当に素晴らしく周りも応援したくなりますよね。
簡潔にと言われて返したムッタの一言まっすぐな言葉に吸い込まれます。
また面会中のゲイツの電話でゲイツがISSを潰そうという意思を持っていることを知ります。
理由は経費削減のためでした。
電話の後、「一億ドル」の経費を浮かす案を出せればアサインすると言う諦めるための案を出します。
約１００億円の削減案。誰もが無理と思う条件に対して、ムッタはチャンスだと前向きに取り掛かることにします。
あまり意地悪な人が出てこない宇宙兄弟の中で、ゲイツは中々しぶとい相手です。しかし、ここからこの後、出てくるムッタの案がとっても素晴らしく感激します。
いつも前向きで周りを巻き込み行動力のあるムッタがどんどんカッコよく思えてきます。
署名活動
ムッタは削減案提出のために奮闘します。
チームとエディで考えている中で、ゲイツが更に「ISSのミッションをなくすための反対の署名を多く集められたチームをアサインする」と方向性を変える発言をします。
ゲイツの目的は競争させて署名を楽にたくさん集めるためです。
ムッタの意思に反する署名活動。ムッタはそれよりも経費削減の方向で動くことを決めます。更にチームの皆にISS存続の署名活動をすることを伝えます。
上司の指示と反対の活動。結果どう出るのか。
ISSをなくす署名を集めていると噂を聞いたセリカさんたちはなぜ？と不安になり後を追うことにします。そこで自分がミッションに選ばれなくなるかもしれない覚悟で存続の署名活動をしていることを知るのです。
ISSに全てをかけている人を知っているから俺たちで守りたいと言うムッタの優しさにセリカさんも私もウルウルするのでした。
好きになっちゃいそうです。疑って後を追い聞いてしまった罪悪感もあり微妙な表情になっているセリカさんの気持ちも同じ女子として分かるなと共感してしまいました。
削減案
ムッタ達はゲイツに経費削減のプレゼンをすることに。
大きく分けて内容は３つ。
１つ目はプリンタを活用し、月の砂でアンテナを作れるようにする。地球からアンテナを持っていくのと比べて６千ドルの削減
２つ目は自分がアサインされることで月面訓練費用を２００万ドル削減
３つ目はパラソルアンテナの落下実験の中止で４千ドル削減というものでした。
聞いているとリアルですごいなと感じるのですがゲイツはそれでも認めず署名の提出を要求します。
「失敗の覚悟」
３つ目の実験中止に対しては地球での１００の実験より月での１回の失敗の方が遥かに有益だから失敗覚悟でやってみたいという理由でした。
無人の宇宙船なので失敗で人が亡くなるわけではないから、
果敢に挑んでいく勇気を手に入れるチャンスと言うムッタの言葉はかっこ良かったです。
人のミスも自分のミスも許さない。無理はしない。失敗のない仕事が大前提という慎重で確実な安定パイを選んできたゲイツには通じません。
ミスがあった時には自分だけはうまく責任逃れをして立場を上げていった人を私も見ていたことがあっただけにこう言う人もいるよなぁと思いながら見ていました。
その下にいる人たちは諦めて従うか、逆らって立場を失うかということになりがちですが、ムッタ達にはそうなってほしくないと願ってやみません。
また一貫して頑固なゲイツですが署名活動を命じた後にムッタのかけた子おt場「宇宙の何が好きですか？」という質問に対しては微妙な反応をしていました。
ゲイツも過去に色々あったのだろうなと想像しますがその内容は今度明らかになるのか。次巻ではどのチームがアサインされるか決まるのでしょうか。
宇宙兄弟『21巻』の感想
ムッタは本当にいい人だなと感心すると共に最初のころより強く諦めない強くなっていく過程に感動します。
だから宇宙兄弟は面白い！
どんな障害があっても絶対諦めない「絶対」がムッタの中に生まれていくのが見ていてわかります。そして毎度周りにいて支えるメンバーも素晴らしく上に上がっていく人は皆そうであってほしいと思ってしまいます。
今回はセリカさんの気持ちにも入り込めて涙が出そうになりました。
笑って泣けて今回もとても満足でした。
