「約束のネバーランド」は、週刊少年ジャンプ(集英社)2016年35号より連載がスタートしました。
原作白井カウイ、作画出水ぽすか両先生による作品で、2019年1月よりフジテレビにてアニメ化が決定している注目の一作です!
この作品をひも解くポイントは、少年少女たちが暮らす孤児院の「本当の姿」についてです。
子供たちが仲良く平穏に送る暮らしの中、突如訪れる事件。
助けてくれる大人がいない状況下で、子供たちが何を感じ、考え、行動していくのか。
今回はストーリーの展開が衝撃的な「約束のネバーランド1巻」の、あらすじとネタバレについて、感想を交えながらお伝えしたいと思います。
目次
約束のネバーランド1巻のネタバレ1 謎の孤児院、GFハウスとは?
物語のステージはグレイス=フィールドハウス(GFハウス)と呼ばれる孤児院。
ママと呼ばれ慕われるイザベラのもと、年齢も肌の色もバラバラな子供たち38人が賑やかに、そして子供らしくのびのびと暮らしている日常光景からストーリーが始まります。
もちろん血縁関係はないものの、赤ん坊の頃から預けられた子供たちは38人の兄弟となっていくのです。子供たちはみんな実親の顔も、生まれた場所も知りません。
- 規則正しい生活と、栄養のある美味しい食事
- 真っ白な純白の制服
- 首には数字の刻印が刻まれている
- 毎日のテスト(勉強)
- 外でかくれんぼや木登り、鬼ごっこ
何不自由のない生活環境で、学校の代わりに教養も与えてもらい、当たり前の日々を送る子供たち。
「首に数字の刻印」というのは、最初に違和感を覚えるところです。まるで囚人のような。
- 外へと通じる「門」と森の「柵」の向こうには近づいてはいけない
- 12歳までにはみんな手配され里親のもとへいく
GFハウスでは上記のような規則があります。子供たちは「外」の世界を知りません。
「一体何から僕らを守っているのだろう」子供らしい素朴な疑問を抱きます。
いずれは里親のもとへいくために、大事に育てられているのだとみんな納得しているわけです。
そして、こんな期待を口々に出します。
施設を出て行った兄弟たちが誰一人、手紙をよこさないのは、施設の事を忘れるくらい「外」は楽しいところなのだと。
時代設定は2045年だけあって、テストはヘッドフォンとタブレットのようなものを使用していますが、
それ以外全く未来感はなく、昭和っぽさが全開なのですが…「外」はどんな世界なのでしょうか。
約束のネバーランド1巻のネタバレ2 主人公エマと主要な登場人物
エマ(主人公)
この物語の主人公で1歳からGFハウスに預けられ11歳を迎える少女。
10年間、先に巣立っていく兄弟たちを見送ってきました。
性格は明るくひょうきん者といった印象。
いじられキャラな側面もありますが、GFハウスの中でベスト3に入るほどの頭脳の持ち主。
兄弟たちを誰よりも大事に思っているのは、エマではないでしょうか。
ノーマン
ダントツの頭脳をもつ天才肌。
いつも表情が柔らかく、クラスにいる学級委員的なポジションでしょうか。鬼ごっこでは頭脳を駆使したノーマンに誰一人勝てません。
レイ
唯一ノーマンと張り合える、博識で知恵者。シャイでクールな印象。
どこかミステリアスな印象があり、何を考えているかわからない謎めいた人物です。
この3名は毎日の高難度テストを300点満点フルスコアでクリアし、優秀な子供として兄弟や、ママに大変評価されています。
約束のネバーランド1巻のネタバレ3 ある日訪れた事件…!
妹的存在のコニーが巣立つ日が来ます。
コニーは6歳、なので施設を出る順番に年齢は関係がないようです。
コニーは綺麗なお洋服を着せてもらい、ママにもらったリトルバーニー(ウサギのぬいぐるみ)を抱きしめながら、「大人になったらママみたいな“お母さん”になりたいの」と一言。
6歳の少女にとって、ママは絶対的な存在であり、憧れなのでしょう。兄弟との別れを惜しみつつも、「外」に希望を抱き巣立っていくのです。
そんな大事なリトルバニーをGFハウスに置き忘れてしまうコニー。
エマ、ノーマン、レイの3人でまだ間に合うかもしれないから届けに行こう!という話に至ります。
規則を破るため、ママに怒られることは承知です。
実際に向かうのはエマとノーマン。レイが向かわなかったのには何か理由があるのでしょうか。
コニーが乗っていると思われるトラック到着し、荷台を覗き込んだ瞬間…そこには、
変わり果てたコニーの姿が横たわっていたのです。
エマとノーマンが受けた衝撃は計り知れないものだったでしょうが、読者も同じ感情を受けることでしょう。
あまりに期待と夢がひっくり返される現状と、兄弟の遺体を目の当たりにするという精神的なショック。
ストーリーが大きく動く瞬間です。
コニーの胸には一輪の花が突き立てられていたのですが、この花にもどんな意味があるのか気になります。
「誰かいるのか。」
そこに誰かが近づいてきて、とっさにトラック下に身を隠すエマとノーマン。
近づいて来た人物の正体は、人間ではなく、エイリアン?妖怪?と思うほどの異形をした「食人鬼」だったのです。
「外」に出てはいけない理由は、この鬼たちから守られるためだったのか…?
エマはここにいるはずのママを案じます。
2人の食人鬼はコニーをつまみ食すかと思いきや、液体の入った瓶に大切に詰めます。
「この農園の人肉は、全部金持ち向けの高級品なんだぜ」
一体誰のための商品なのか。食人鬼の世界には上層部が存在する?などの想像が頭をよぎります。
エマたちは自分たちが食用として生かされているのだと悟ります。
さらに食人鬼は手元のリストを見ながら、続けます。
「そろそろフルスコア3匹も摘めるよう仕上げておけ」
「かしこまりました」
そこに立っていたのは、冷めた表情で食人鬼と会話をするママだったのです。
そして、手にはリトルバニー。
ママは誰かここへ来たのだと、勘づいたことでしょう。
約束のネバーランド1巻のネタバレ4 次に狙われるのは
無論、次の標的は「フルスコア3匹」エマ、ノーマン、レイの3人です。
「ようやく上物以上が収穫できる」という鬼のセリフから、成績優秀者は価値があることがわかります。
味が良いのか、高値で取引されるのか。とにかく喜ばれる商品であることは明確です。
無事その場を逃げ切る2人。
目の当たりにした真実に混乱し涙を流すエマ、生き延びるには逃げるしかないと促すノーマン。
全員で逃げるための方法を考え始める中、下記事実が次々と浮かび上がってきます。
- 発信機で居場所を把握されている
- 出荷周期は2カ月
- 年齢=肉のランク
- 成績=発達した脳
- ママの首にも数字の刻印がある
そして、リトルバニーの一件でママは誰かが事実に気付いたことに気付いている。
年齢と成績で出荷順が決まり、次の出荷まで2カ月しかない…!
以降、ママの手下シスタークローネの参入や、レイに事実を告げ、3人の天才が頭脳を駆使し、脱出計画を考えていくストーリーへと展開していきます。
約束のネバーランド2巻についてはこちらをご覧ください。↓
約束のネバーランド1巻の感想
「約束のネバーランド」という作品名と、表紙のイラストからは想像もできない展開のストーリーです。
首に刻印された数字は商品管理するためのものだったのですね。
当初は人身売買かと予想しましたが、まさか食用だったとは、衝撃とともに、惨さを感じました。
ママにも数字が印刻されている事実にも、ママも囚われの身であることがわかります。
食用は子供だけではない?何か過去に秘密を感じさせます。
1人1人違うナンバーにはなにか暗号が隠されていたりして。後々話が結びついたら面白いな、なんて期待もしてしまいます。
キレ者で不気味さを醸し出すママとの攻防戦が見ものですし、37人の子供たちの中にも今後裏切り者が現れるのではないか、すでに内通者がいるのでは?とか想像を掻き立てられます。
まだまだ展開が読めず、今後明らかになっていく事実とエマたちがどう向き合っていくのか…!
ワクワクが止まらない作品です!