「約束のネバーランド」7巻では、オジサンの嫌がらせで窮地に追い込まれてしました。
頭を打ちぬいても再生を繰り返す野生の鬼、さらに仲間がみるみるうちに集まってくる状況下で、
エマとレイはどう戦えばいいのか。オジサンと腹の探り合いをしながら、目的地「ゴールディ・ポンド」までたどり着くことは出来るのでしょうか…?
ここでは、約束のネバーランドのネタバレ8巻のあらすじと感想をお伝えします。
約束のネバーランドのネタバレ8巻のあらすじ
鬼を倒すには…
オジサンはエマとレイの身体能力の高さゆえに、何も起こらずに森を進んで行く状況が退屈になり、
わざと鬼たちを怒らせ、2人がどう対処するのか…高みの見物すると言い去っていきます。
「片方命が尽きたら助けてやるよ」
再生する鬼を相手に、打開策がない2人でしたが、とにかく今は目の前の鬼たちをなんとかしなければなりません。
レイの指示で、エマはあの時選んだ”銃口が4つあるピストル“を使います。
銃から飛び出したのは捕獲ネットで、鬼たちの動きを止めることに成功します。
オジサンはあのピストルをショボ銃と呼びますが、「閃光、催涙、捕獲ネット、音」と4つの攻撃を仕掛けるのだと言います。
見ていたオジサンは逃げることを優先し、武器選びをした2人を分析し感心します。
しかし鬼たちは仲間を食いちぎりながらネットをすぐに抜けて迫ってきます。
時間は稼げても致命的な攻撃が出来なければ意味を成しません。
すでにピストルの弾丸を半分以上使ってしまいます。
レイは焦りながらも考えます。
以前ソンジュは鬼をどうやって倒したのかを…。
逃げながら記憶を辿るレイは、ソンジュが鬼の目に刀を突き刺した光景を思い出します。
「エマ!目だ!顔の中心付近の目!弓でいい!そこから狙え!」
レイの声にエマはすぐに弓を弾くと、見事に命中させ、1匹の鬼を絶命させることに成功します。
それ以降は逃げることに専念をし、日が暮れる頃…鬼の縄張りから抜け出すのでした。
ここでひとり、命を失わせるつもりだったオジサンは、鬼の倒し方に気付いた機転の速さと順応性に驚きを隠せません。
鬼にもやはり弱点はあったのですね。知的な鬼たちは、弱点を守るためにお面をかぶっていた訳です。
ソンジュとムジカもお面をかぶっていたので納得です。
「ゴールディ・ポンド」には入るな
オジサンの仕掛けた困難を乗り越えた2人ですが、夜はロクに眠れずフラフラです。
改めてオジサンの経験値の高さを実感し、学び取ってやる!とレイは闘志を燃やすのでした。
オジサンは、明日「ゴールディ・ポンド」でどちらかを倒そうと決めています。
どちらをヤるのかも。
一方エマは、オジサンと腹を割って話したい!と決意します。
同じ脱走者同士なのだから分かり合えるはず。敵対する必要がないと。本心で歩み寄ろうとします。
エマと昔のオジサンは似ていたのです。
だからこそエマは、仲間を失った苦悩や絶望が理解できる、一緒に生きようと提案します。
仲間たちにオジサンは自分ひとり生かされた。何のために。
その意味を見いだせずにいました。
憂さ晴らしに「ゴールディ・ポンド」でエマをヤるつもりでいます。
しかし、真っ青な顔のオジサンから出た言葉は…
「今すぐ引き返せ。GP(ゴールディ・ポンド)には入るな」
ただならぬ雰囲気に圧倒されるエマとレイ。
オジサンはエマたちが目障りで倒したい反面、裏腹な言葉が出ます。
その時、一瞬のうちにエマはロープで捕らえられて姿を消してしまいます。
一体誰が。どこへ!?
秘密の狩場
エマが連れ去られると、オジサンは力ずくでレイを抱えてシェルターへ引き返そうとします。
当然な納得しないレイは、エマは生きているのか、誰にさらわれたのか問い詰めます。
- エマをさらっていった犯人は“密猟者”であること
- 2人を倒すためにオジサンが意図的に鬼たちに攻撃することで呼び寄せた
- 以前オジサンと仲間たちも捕まっていた
- “奴ら”はやばい、レイも命を失うことになる
オジサンはこんな説明をしますが、レイもエマを見捨てるわけにはできません。
「親友を二度も失ってたまるか」
一方、意識を失っていたエマは、華やかなテーマパークのような街で目を覚まします。
森とは打って変わって違う環境が不気味でなりません。
大音量の音楽が流れるとともに、ひとりの少年がエマに警告します。
ここは「秘密の猟場(かりにわ)」である。
昔のように新鮮な人間を食べたいと思う人食い鬼が、本能を満たすためだけの場所。
食用児を放し飼いにして、鬼が℉のだと言います。
猟場のシステムは次の通りです。
- “農園”ではなく、バイヨン郷という一貴族の私設の“庭”
- 子供たちは狩られるために生かされている
- 猟場で食べられた分は月に一度、主に農園から補充される
- 何も知らない子供たちは、訳も分からず鬼に狩られる
- 鬼は5人、子供たちは50人ほど
- 狩りは3日に1度くらい
大音量の音楽は、狩りスタートの合図。
エマと少年の背後では子供たちが襲われています。
放っておけないエマは駆け寄り、子供が持っていた斧を、鬼の目めがけて投げます。
それをぎりぎりのところで止める、レウウィス大公と呼ばれる貴族鬼。
レウウィス大公は、エマが意図的に目を狙ったのだと気付くと、気に入られてしまい標的となります。
「久々に楽しめそうだ、こんな気持ちは彼ら以来か。」
レウウィス大公の脳裏に浮かぶのは、オジサンとその仲間たちの姿だったのです。
まさにオジサンの宿敵は…レウウィス大公だと発覚した瞬間です。
オジサンたち以上に、力がある鬼に違いありません。
会わせたい人
少年は普通の子供とは違うエマに、会わせたい人がいると言い案内されます。
「紹介するよ。オレの仲間」
- 少年だと思っていた”彼女”はヴァイオレット
- 救護担当の青年、サンディとザック
- ゴーグルをつけた少年、機械類担当のナイジェル
- メガネにツインテールの少女は副リーダーのソーニャ
- 褐色の肌に丸メガネの青年ペペ
- ニット帽の少女ジリアン
- ロングヘア口元までバンダナで隠れている美人のポーラ
- リーダーの青年オリバー
9人全員”真実“を知っていて、何か月~何年生き抜いているメンバーであると紹介されます。
狩場の子供たちは大体が、バイヨン郷の息のかかったGV(グランド=ヴァレー)出身者であり、マイナンバーは鎖骨下に刻印されていました。
彼らの目的は”密猟者を一匹残らず倒し、狩場を終わらすこと。
そして唯一、生き残って彼らを率いている大人が居ると…
現れたのは“ルーカス”と名乗る、顔に傷がある男。
エマは聞き覚えのある名でした。
それはオジサンが錯乱した際に発した仲間の名前。ベットルームに書き記された仲間の名前だったのです。
間違いなくオジサンが失ったと思っている仲間のひとりであると確信し、B06-32シェルターに居るオジサンの生存を知らせると、ルーカスは涙を浮かべて喜ぶのでした。
エマは外のオジサンに早く伝えたかったことでしょう。
- 仲間のうち生き残ったのはルーカスのみ
- オジサンを生かすため、仲間たちは自分たちを犠牲にしてレウウィス大公から守った
- ルーカスも戦いのなか右腕を失った
- 知らない女の子が助けてくれた
そして、エマにミネルヴァさんのペンを持っているか確認をすると、
森をつなぐ抜け道=ミネルヴァさんの“扉”へ案内をしてくれます。
ルーカスはペンを持っていなかったため、13年、真実にたどり着けなかったといいます。
ペンが扉を開ける鍵なのだと悟ります。
この先が「ゴールディ・ポンド」…?
その頃、オジサンとレイは「ゴールディ・ポンド」を示す池に居ました。
オジサンは、狩場は地下に存在していて、エマはこの下に居るのだと言います。
入れば生きて出て来られる保証はない。
覚悟を決めたオジサンとレイ…。ここで8巻は終わります。
約束のネバーランド9巻はこちら。
約束のネバーランド8巻の感想と考察
展開が目まぐるしい8巻でしたね。
エマが密猟者に連れていかれた場所は、目的地のゴールディ・ポンドだったということでしょうか。
ミネルヴァさんは狩場に誘導した…?それともルーカスが言うミネルヴァさんの扉の先にゴールディ・ポンドがあるのでしょうか。憶測が巡ってしまいます。
しかし狩場は忌まわしい場所ですね。
金持ちの鬼貴族たちの私的な遊びで、人間の命が弄ばれているなんて悪趣味にも程があります。
同じ目的を持つ頼もしい仲間と、是非協力して終わらせてほしいですね。
バイヨン郷と因縁のレウウィス大公は、かなり手強い存在であると感じます。
ルーカスとオジサンの再会にも期待してしまいますが、「約束のネバーランド」9巻ではどんな秘策と対決が見られるのでしょうか…!
前回のおさらいはこちら